WindowsでGitの改行コード設定を変更する方法

Windows環境でGitを使用する際の改行コードの自動変換を無効化し、 ファイルをそのままの状態で扱うための設定方法について解説します。

1. 改行コードの自動変換を無効化する

Windows環境でGitを使用する際、改行コードの自動変換を無効化するには以下のコマンドを実行します:

グローバル設定の変更

git config --global core.autocrlf false

プロジェクト固有の設定変更

プロジェクトのルートディレクトリで以下のコマンドを実行:

git config core.autocrlf false

2. 既存のファイルの改行コードを修正

設定変更後、既存のファイルの改行コードを修正するには:

git rm --cached -r . git reset --hard

3. .gitattributesファイルの設定

プロジェクトのルートに.gitattributesファイルを作成し、以下の内容を追加:

* text=auto *.py text eol=lf *.html text eol=lf *.css text eol=lf *.js text eol=lf *.json text eol=lf *.md text eol=lf *.txt text eol=lf *.yml text eol=lf *.yaml text eol=lf *.xml text eol=lf *.sql text eol=lf *.sh text eol=lf *.bat text eol=crlf *.cmd text eol=crlf

4. 設定の確認

設定が正しく適用されているか確認するには:

git config --list | grep autocrlf

5. 注意点

  • この設定を変更した後、既存のファイルの改行コードが変更される可能性があります
  • チーム開発の場合は、全メンバーで同じ設定を使用することを推奨します
  • 設定変更後は、必要に応じてファイルの改行コードを手動で修正する必要がある場合があります

6. 設定の利点

  • 改行コードの自動変換による予期せぬ変更を防ぐ
  • クロスプラットフォーム開発での一貫性を保つ
  • ファイルの履歴をより正確に追跡できる

7. ベストプラクティス

  1. プロジェクト開始時に改行コードの設定を決定する
  2. チーム内で設定を統一する
  3. .gitattributesファイルを使用してファイルタイプごとの設定を管理する
  4. 定期的に設定を見直し、必要に応じて調整する

参考文献